ゲスト:須藤淳彦氏(ベネッセホールディングス㈱ソーシャルプロデューサー)/藤村隆氏(NPO法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京事業統括COO)
2014年2月22日に浜松町の東京貿易センターで開催された「NPO×しごと」フォーラム2014in東京のイベント「NPO/企業からみる『働き方と組織の未来』」の企画開催に当団体が協力し、石川がゲスト/ファシリテーターとして登壇しました。
<イベント概要>
NPO/NGOを含めた「働き方」について、企業からNPOへ転職した方と、NPOとの連携やソーシャルビジネスを展開する企業の方にゲストスピーカーに登壇いただき、活動を始めるキッカケと魅力についてお話いただきます。 「理想の働き方」や「組織との関係性」等について参加者同士の意見交換や、スピーカーへの質問タイムもあります。
http://npo-sc.org/nposft2014/practitioner.html#a17
登壇者紹介
<ゲスト>
■須藤 淳彦(すどう あつひこ)氏
株式会社ベネッセホールディングス 事業戦略室 ソーシャルプロデューサー
[プロフィール]
1987年にベネッセコーポレーションへ入社。主にデジ
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■藤村 隆(ふじむら たかし)氏
特定非営利活動法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ
[プロフィール]
2006年に日本IBM入社。主にソリューションセール
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<ゲスト/ファシリテーター>
■石川 貴志(いしかわ たかし)氏 (※写真右)
「働き方と組織の未来」ダイアローグ 主宰
特定非営利活動法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ
丸善CHIホールディングス株式会社 経営企画部
[プロフィール]
IT企業、人材サービス企業の事業開発部門を経て現職。
ベネッセがなぜソーシャル領域にかかわろうとしているのか?(須藤氏)
一人目のゲストスピーカーはベネッセホールディングスの須藤氏。ご自身も本業の他にNPO支援やソーシャル活動を多数行われている。そんなソーシャルビジネスに想いのある須藤氏から見る「ベネッセがなぜソーシャル領域にかかわるのか?」、またソーシャル領域で発生しているイノベーションに対して「ベネッセとして感じている脅威と機会について」を語ってもらいました。
ベネッセとしてソーシャルビジネス領域における数多くの事業開発事例があるが、それらを企業としては「①事業化(機会)」「②(社会)基盤」「③社員教育」の3つの視点でみているという。またNPO・NGO・スタートアップ企業と大企業のリソースや課題、行動姿勢の特徴をあげ、それぞれに一長一短があることをお話いただきました。
また社内の組織づくりにも力を入れている須藤氏は、「みなさんがこの会場に今回参加した理由は何ですか?」と問いかけをしたあと、「今までの働き方」と「これからの働き方」の変化と、その中でそのようにキャリアを築いていくかということについてもお話いただきました。
すごくない人がすごいことをやること=すごいこと(藤村氏)
2人目のゲストスピーカーは藤村氏。大学卒業で新卒入社した日本IBM、その中で大規模プロジェクトを動かし、新規事業や海外事業担当にもなり、はたから見れば順風にみえる藤村氏がなぜ、NPO業界に転身したのか。藤村氏にはその理由となる3つ原点があるという。
1つ目は研究者だった父と中学教師だった母の両親からの愛情、2つ目は10歳で右足が義足になったことで、それまで普通だった生活全てが挑戦にかわったこと、3つ目は大学院時代に関わったNPOバンクの活動で出会った「かっこいい社会人像」だった。
転職に際し最後に背中を押したのは、先輩の「グローバルに活動する基礎はIBMで既にできている、何かやる準備をするのではなく、やりたいことをやったら?」と、妻の「あなたの海外志向って、女子大生がパリに留学したいって言っているように聞こえる」という2つの言葉だったという。
藤村氏の現在所属するSVP東京。そのSVPは「社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、1)資金の提供と、2)パートナーによる経営支援を行うことにより、共に社会課題の解決を目指す」ことを目的としており、「①投資協働先であるソーシャルベンチャーの成長」と「②SVPに参画しているパートナー自身の成長」の2つのミッションを持っている。
NPO業界に転身してまだ半年足らずの藤村氏は今後、SVPを様々な地域、企業、世界へ展開していきたいという。「すごい人がすごいことをやるのがすごいのではなく、すごくない人がすごいことをやることがすごいことだと思う。SVPをスケールアウトすることでそんな仕組を社会につくっていきたい」と語った。
(QAタイムの須藤氏、藤村氏)
後半は、「あなたにとっての理想の働き方とは?」というテーマのもと、ワールドカフェ方式で参加者同士の対話を深めました。就職活動前の大学生から50代のビジネスパーソンまで様々な方に参加いただき、最後のハーベストタイムでは多くの意見がでました。