Glass Rock主催│Opening Event Series「“Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して」に登壇いたしました

2025年5月20日、Glass Rock主催│Opening Event Series「“Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して」にWork Design Lab代表の石川が登壇いたしました。

5/20(火)開催:Glass Rock Opening Event Series “Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して

「Glass Rock 〜Social Action Community〜 」では、開業を機に全5回のトークセッションを開催されています。グラスロックに参画する多様な共創パートナーのみなさんが、それぞれの分野の視点をクロスさせて社会課題について対話します。開催第2回となる今回は「居場所」をテーマに、それぞれの団体の活動の視点から、社会課題と「居場所」の関係について考えました。世界銀行や国際NGOが日本の居場所づくりを参考にして活動・発信をするなど、世界的にも「Ibasho」という言葉が使われ始めている今、異なるセクターの視点が交差することで社会課題解決に向けて多様なかかわり方があることが見えてきました。

Glass Rock主催│Opening Event Series「“Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して」に登壇いたしました

・渡辺 由美子 氏(認定NPO法人キッズドア 理事長)
子どもの貧困と「居場所」づくり
キッズドアは、困窮家庭の子どもたちへの無料学習会・学習支援事業、ファミリーサポート事業を運営し、啓発活動として支援現場の子どもや保護者の声を社会に届けています。2023年度には教室数が75か所、支援する子どもの数は2000人を超えています。また、新たな取り組みとして女子高生を対象としたIT &デザインプログラム「IFUTO」を運営するなど、キャリア教育プログラムにも力を入れています。渡辺さんは、「なかなか見えづらい子どもの貧困を見えるようにし、行政、企業、学校も含めた、様々な団体とつながり、一緒に解決に向けやっていきたい」と語りました。

Glass Rock主催│Opening Event Series「“Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して」に登壇いたしました ・三島 理恵 氏(認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長)
「こども食堂」は「みんなの食堂」
全国的に増加している「こども食堂」の活動を応援する、むすびえ。2024年12月時点で「こども食堂」は1万カ所を超え、公立中学校の数を上回っています。三島氏からは「伝え続けたいのは、「こども食堂」は、「みんなの食堂」だということ」というメッセージがありました。つまり「こども食堂」は子どもを中心に置きつつも、そこに関わる大人の「居場所」にもなっており、地域のつながりを生み出す、明るく楽しい場として機能しているのだそうです。2025大阪・関西万博では、日本発のこども食堂モデルを世界に “Ibasho”として発信するイベントが開催されています。(次回は8月10日(日)「こども食堂から考える社会の再興と未来」を開催予定)

Glass Rock主催│Opening Event Series「“Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して」に登壇いたしました ・石川 貴志(一般社団法人Work Design Lab 代表理事)
「居場所」になっていくプロセス
Work Design Labは、「生き生き働く大人であふれる社会、そんな大人を見て子どもが未来に夢を描く社会をつくりたい」というビジョンのもと、会社員が本業以外の活動に参加できる場を提供しています。現在250名ほどのメンバーがおり、そのうち約7割(190名)が会社員、3割(60名)が自営業者や経営者で、会社の枠組みにとらわれず、社会課題に取り組むプロジェクトを立ち上げ、地域と連携しながら活動を展開していることが特徴です。石川は「地域にゆかりのある方がリーダーとなって進めるプロジェクトで、現場に行き、そこが自分自身の居場所になり、そこを通じてパワーを発揮されている方が多くいる」と語りました。

Glass Rock主催│Opening Event Series「“Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して」に登壇いたしました <クロスセクターでの協働に必要なこと>
社会課題解決にはクロスセクターの協働が重要であり、今回の登壇者である3名の活動も、様々なセクター、関係者が関わっています。その際に気をつけていることとして、石川は「健全な自己否定力」=相手の考えを受け入れる柔軟性、三島氏は「完璧を求めない姿勢」=計画通りにいかなくても楽しむ臨機応変さ、渡辺氏は「対話(ダイアローグ)」=相手の意見を否定せず、互いの考えを認め合うコミュニケーションの大切さをを挙げました。最後に、モデレーターの橋本 直樹 氏(Glass Rock共創コーディネーター)は、「居場所には、安心できる場所から始まり、自分の意思を持ち、つながりを作り、新しい居場所を作っていくという循環がある」とまとめ、このGlass Rockはそのような場所になることを目指していきたい、と締めくくりました。

▼当イベントの開催概要はこちらからご覧いただけます
5/20(火)開催:Glass Rock Opening Event Series “Ibasho” は世界の言葉に!全ての人に「居場所」がある社会を目指して