【イベントレポート】「働き方変革とソーシャルイノベーションを繋ぎ、輝く日本の未来を創る」セミナーを開催しました。

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【イベントレポート】「働き方変革とソーシャルイノベーションを繋ぎ、輝く日本の未来を創る」セミナーを開催しました。

ゲスト:片岡 修平氏(内閣官房 働き方改革実現推進室 参事官補佐)/渋澤 健氏(コモンズ投信取締役会長)/松川 隆氏(サイボウズ人事部マネージャー)/会場協力:日本財団

2016年10月19日に「働き方改革とソーシャルソーシャルイノベーションを繋ぎ、輝く日本の未来を創る」セミナーを開催致しました。当日は、内閣官房「働き方改革実現推進室」を含む政府関係者、日本財団を含む社会的事業投資関係者、働き方改革に関わる企業関係者、また働き方変革に詳しい士業の方々(弁護士、社労士、税理士)にお集まりいただき、ゲストからのインプットプレゼンテーションのあと、「個人」「企業」「社会」のそれぞれの立場から、「人材リソース(働き方の時間)を社会全体でどのようにシェアしていくのか?」について活発な意見交換がされました。

開催趣旨

■タイトル

働き方変革とソーシャルイノベーションを繋ぎ、輝く日本の未来を創る
~ひとりひとりの力を全体の力へ~

■開催趣旨(※開催案内のレターより抜粋)

日本の構造的な課題である「少子高齢化」が引き起こす「労働力人口の減少」。また持続可能な社会を創っていくために、現在注目されている「シェア(シェアリングエコノミー)」という考え方。この2つを組み合わせ、今まで世代や属性によって固定化されていた「労働力(働き手の時間)」を社会全体でシェアしていくことを考える、ということが働き方変革を実現していくための一つのアプローチではないでしょうか。一人一人が「人生という時間」の再配分を考え、それを実行できる環境を、社会システムとして創っていく。そのことが、一人一人のワークスタイル、更にはその先のライフスタイルのリ・デザイン「生き方改革」に繋がっていくと考えます。

一方、企業に所属しながらも、組織の枠を越え、ボランティア等を通じて、社会課題に向き合う働き手も、近年増してきています。ただ多くの社会課題を抱える日本において、その解決に取り組む人材リソース(ソーシャルイノベーションの担い手)はまだまだ不足しています。

今回のセミナーでは、従来、企業という組織が主に握ってきていた人材リソースを「働き方変革」を通じてどのように社会全体でシェアし、「個人」として、また「企業」や「社会」として、どのような未来を目指すのか。生産性向上を通じた社会全体の持続的発展のためには、何が課題で、どういったことを議論すべきなのか、ということを、「働く」「生きる」私たち一人一人のジブン事として捉え、明らかにしていきたいと思っています。

■詳細

【日時】平成28年10月19日 18時30分~20時45分

【場所】日本財団 8F セミナーホール

【イベント内容】

・国が進める働き方改革への期待

・個人と組織の関係性を見直し、企業が取組む働き方変革の新しいカタチ

・働き方変革とソーシャルイノベーションをいかにして繋ぐのか

ゲストプレゼンテーター

片岡 修平(かたやま しゅうへい)氏
内閣官房 働き方改革実現推進室 参事官補佐(※「個人」の立場から働き方変革をみる)

渋澤 健(しぶさわ けん)氏
コモンズ投信株式会社 取締役会長(※「社会」の立場から働き方変革をみる)

松川 隆(まつかわ たかし)氏
サイボウズ株式会社 事業支援本部 人事部マネージャー(※「企業」の立場から働き方変革をみる)

【イベントレポート】サラリーマン・イノベーターの集い(「複業」と「個人の法人化」を考える)を開催しました

ゲスト:小友 康広氏(スターティアラボ 取締役/小友木材店 代表取締役社長/花巻家守舎 代表取締役社長) 会場協力:freee株式会社 https://www.freee.co.jp/

2016年9月13日に今年4回目のサラリーマン・イノベーターの集いを開催しました。

企業に所属しながら、想いをもって社内外で活動する方々(=サラリーマン・イノベーター)が集まり、繋がることで社会がよりよくなっていくことを目指すこの企画。今回のテーマは「『複業』と『個人の法人化』について考える」ということで、イントレプレナーに加え、人事部門や、未来の組織づくりに関心のある士業(弁護士・社労士等)の方々にも多くご参加いただきました。また会場はクラウド会計ソフトを展開するfreee株式会社さんにご協力いただき開催となりました。

ゲストプレゼンテーター

小友 康広(おとも やすひろ)氏
スターティアラボ 取締役/小友木材店 代表取締役社長/花巻家守舎 代表取締役社長

[プロフィール]
大学卒業後、スターティアに入社し新規事業開発に従事(マザーズ上場を経験)。2009年、自身が開発した事業をベースとしてスターティア100%子会社のスターティアラボを設立し、執行役員に就任(2011年より取締役)。2013年から花巻の実家、小友木材店の専務取締役として、2拠点でのワークスタイルを開始。現在は代表取締役社長としてIT×林業をテーマに「世界で一番かっこいい木材店」を目指す。またJR花巻駅周辺の価値再構築を目的とした花巻家守舎の代表として様々なプロジェクトを仕掛ける。花巻市の老舗デパート「マルカン百貨店」の事業継続に名乗りを上げ、2016年8月にクラウドファンディングを含めた2億円の調達を成功させる。

 

【イベントレポート】サラリーマン・イノベーターの集い Drinks2016.6.15 開催しました

ゲスト:加藤 健太氏(エンファクトリー 代表取締役社長)/高尾 理雄氏(コニカミノルタジャパン、CMM代表取締役)

2016年6月15日に今年3回目のサラリーマン・イノベーターの集いを開催しました。

企業に所属しながら、想いをもって社内外で活動する方々(=サラリーマン・イノベーター)が集まり、繋がることで社会がよりよくなっていくことを目指すこの企画。今回のテーマは「新しい価値を創りだす人・組織とは?」ということで、イントレプレナーに加え、人事・コーポレート部門の方々にも多くご参加いただきました。またドコモ・イノベーションビレッジさんに会場協力いただき、共催での開催となりました。

ゲストプレゼンター

加藤 健太(かとう けんた)氏
株式会社エンファクトリー 代表取締役社長

リクルートを経て、AllAboutの創業メンバーとして財務、総務、人事、広報、営業企画など裏方周りのあらゆることを担当し、取締役兼CFOとして2005年に IPO。その後、現在の株式会社エンファクトリーを分社し代表に就任。エンファクトリーでは「ローカルプレナー(※)のための自己実現ターミナルの創造」を目指し、また、社内では「専業禁止!!」という人材ポリシーを打ち出して、関わる人々すべての「生きるを、デザイン」を応援中

高尾 理雄(たかお みちお)氏
コニカミノルタジャパン/CMM株式会社 代表取締役社長

1978年大阪生まれ。大学卒業後、シャープ株式会社等でのソリューション営業を経て、2014年システムコンサルティング・運用支援を行うCMMを創業。2015年コニカミノルタジャパン入社。企業に所属しながら、自身の会社の経営を行う2足のわらじをスタート。子どもたちの未来の働き方のロールモデルとなるべく、自ら新しい働き方にチャレンジ中。1978年大阪生まれ、3児の父。

イベントの様子(写真レポート)

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【イベントレポート】第12回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション特別編「ふくしまから、未来の働き方・生き方をデザインする」

ゲスト:太田 英晴氏(大七酒造 代表取締役社長)/馬場 大治氏(コンセプト・ヴィレッジ 代表取締役)/新井 祐一氏(電通 デジタルマーケティングセンター Webインテグレーション部長)/佐藤 千紘氏(福島県庁職員)/大浦 葉子氏(福島県立福島高校2年 スーパーサイエンスハイスクール事業所属)/戸田 裕昭氏(イトーキ経営企画部新規事業開発チーム地方創生担当)/廣田 拓也氏(株式会社GNS常務取締役)/佐藤 真平氏(NPO法人ゆうきの里東和ふるさと作り協議会)/古谷 かおり氏(ワハハマ合同会社)/後援:福島県/会場協力:株式会社イトーキ

2016年3月27日に第12回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション特別編「ふくしまから、未来の働き方・生き方をデザインする」を開催しました。

「変化の激しい時代の中で、我々は何を大切にし、未来の働き方・生き方を創っていくべきなのか?」

毎回、新しい働き方を推進・実践するゲストスピーカーをお呼びし、未来の「働き方」を考える本セッション。第12回特別編のテーマは「ふくしまから、未来の働き方・生き方をデザインする」です。東日本大震災から5年。福島には原発など大きな課題が残っていますが、課題が大きいからこそ、現在の延長線上ではない価値感がうまれていることも確かです。今回は本テーマのもと、 福島に居ながら働き方・生き方を変えた人、Uターンして働き方・生き方を変えた人など、震災を経験し新しい未来を創り始めている方々9名をゲストとしてお迎えし、現在の活動やその価値について、お話いただきました。

■1部:ゲストからのストーリテリング(太田英晴氏/馬場大治氏)
■2部:パネルディスカッション(新井祐一氏/佐藤千紘氏/大浦葉子氏/戸田裕昭氏
■3部:プロアクションカフェ(廣田拓也氏/佐藤真平氏/古谷かおり氏)

今回は一般社団法人ふくしまチャレンジはじめっぺとの共催、また福島県の後援、イトーキさんの会場協力により、東京イノベーションセンターSYNQAで開催しました。そして3部では、ふくしまチャレンジはじめっぺが開始した、月一回福島のお酒とおつまみが送られてくるサービス「fukunomo」で提供されている大七酒造さんの「雪しぼり」と、GNSさんの「自家製ピクルス」が参加者全員にふるまわれ、お酒を飲みながらの対話となりました。

プロアクションカフェのアウトプットはFacebookページにもまとめましたので、是非そちらもご覧ください。

<イベントページ>
http://wdlds012.peatix.com/  (Peatix)
https://www.facebook.com/events/159750644409528/ (Facebookページ)

登壇者紹介

太田 英晴(おおた ひではる)氏
大七酒造株式会社 代表取締役社長・第10代当主
1960年生まれ、福島県二本松市出身。東京大学法学部卒。国税庁醸造試験所で研修後、大七酒造に入社。専務取締役、取締役副社長を経て、97年8月に第10代当主となる。蔵の創業は1752(宝暦2)年で260年をこす歴史を持つ。何年も、ねかしてから出荷する伝統的醸造法「生もと造り」で本物の日本酒を追及し、東日本大震災後も積極的に海外市場にも進出。2016年1月にふくしま産業賞の最高賞となる「知事賞」を獲得。伝統を守りつつ、未来の新しい事業のカタチを創造している。

馬場 大治(ばば だいち)氏
株式会社コンセプト・ヴィレッジ 代表取締役
1987年生まれ。福島県郡山市出身。大学卒業後、広告代理店に勤務。東日本大震災をきっかけに、福島にUターンし、農業プロデュースカンパニー「concept-village(コンセプト・ヴィレッジ) 」を設立。チェルノブイリ原発への視察等を行う傍ら、福島県産の農産物の風評被害払拭を目的とした「福島に“つながる”弁当」の企画を立ち上げ、2013年より販売を開始。地元福島の食材を通じて、県内の生産者と都市部の消費者を繋いでいる。2015年11月からは東京駅でも販売を開始し「ふくしまベンチャーアワード2015」の最優秀賞にも選出。

新井 祐一(あらい ゆういち)氏
ふくしま復興塾講師/株式会社電通 デジタルマーケティングセンター Webインテグレーション部長

佐藤 千紘(さとう ちひろ)氏
福島県庁職員/ローカル線の王者『只見線』を世界へ発信プロジェクト仕掛人

大浦 葉子(おおうら ようこ)氏
福島県立福島高校2年/スーパーサイエンスハイスクール事業所属

戸田 裕昭(とだ ひろあき)氏
株式会社イトーキ経営企画部新規事業開発チーム地方創生担当

廣田 拓也(ひろた たくや)氏
株式会社GNS常務取締役

佐藤 真平(さとう しんぺい)氏
NPO法人ゆうきの里東和ふるさと作り協議会

古谷 かおり(ふるや かおり)氏
ワハハマ合同会社(設立準備中)

 

【イベントレポート】第11回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション(横浜開催)

ゲスト:太田 久士氏(横浜ビール代表取締役社長)/但馬 武氏(ビジネスコミュニティデザイナー/home代表)
2016年1月18日に第11回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションを開催しました。

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション。第11回のテーマは「個人と組織と社会の関係をリデザインする」です。今回は本テーマのもと、2名のゲストにお越しいただき、現在の活動における哲学やプロセスをお話いただきました。今回は日本産業カウンセラー協会神奈川支部との共催ということで、初の横浜(桜木町)で開催しました。

ゲストプレゼンの後、後半のワールドカフェでは「いかにして個人と組織と社会を繋ぎ直すか?」について参加者同士で対話を行いました(毎回協賛いただいているOFFICE DE YASAIさんのトマトを食べながらの対話が進みました)

ワールドカフェのアウトプットはFacebookページにもまとめましたので、是非そちらもご覧ください。

<イベントページ>
http://www.kokuchpro.com/event/wdlds011/ (こくちーず)
https://www.facebook.com/events/748605868607035/ (Facebookページ)

登壇者紹介

<個人の「誇り」を通じて、地域社会と組織の「あり方」を繋ぐ>
太田 久士(おおた ひさし)氏
株式会社横浜ビール 代表取締役社長


[プロフィール]
1962年生まれ。1994年に日本地ビール事業研究所株式会社設立し、地ビール事業を開始。「地元のビールを地元の食材と共に地元の方々へ」をコンセプトに『驛(うまや)の食卓』など、様々なレストランを運営。地元生産者の「想い」を地元の方々に伝えることで、自分の街を好きになり「誇り」をもってもらいたいとの理念をもつ。また、社員に現役プロボクサー(全日本スーパーバンタム級チャンピオン大竹秀典選手)も存在しており、選手活動をサポートしながら、地域のボクシング教室を開催するなど、地域の中での企業の有り方を探求。社員の「誇り」を大切にした組織運営を行っている。
・社長インタビュー(自分の街のビールと自分の街の食材を食べて自分の街に想いを馳せてほしい)
http://actionport-yokohama.org/action/beerstand/01.html
・LOCAL GOODよこはま(食を通じて、地元の生産者の想いを伝える)
http://yokohama.localgood.jp/local_good_player/3862/

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<組織やセクターの枠を越え、個人と組織と社会を繋ぐ>
但馬 武(たじま たけし)氏
ビジネス・コミュニティデザイナー/home 代表

[プロフィール] 
1971年東京生まれ。大手通信会社勤務を経て、現在、外資系アパレル企業に所属。企業勤務の傍ら「ビジネスを通じて社会を変える」ことを理念に、ビジネス・コミュニティーデザイナーとして、企業と顧客とのエンゲージメント戦略を立案・推進し、企業変革をサポートする伴走者として日々取り組んでいる。また、欲しい未来を創りたいNPOやソーシャルビジネスを展開する人々が集うコミュニティー「home」を運営。毎月のイベント・勉強会を通じて、ソーシャルイノベーションを起こしていくための知識や経験の共有や、参加者同士の関係性の強化を行っている。
・ソーシャルなサラリーマンが世界を変える!
http://pozi.jp/interview/socialbusinesstajiman1/
・Entrepreneur Cross talk LIVE! vol.10
http://make2020.net/blog/entrepreneur_talk10/

イベントの様子(メディア掲載)

■メディア掲載(My Desk and Team 参加レポート)
http://mydeskteam.com/editors-note/1935/

 

【イベントレポート】第10回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション

ゲスト:星野 晃一郎氏(株式会社ダンクソフト 代表取締役社長)/市川 博久氏(アクセンチュア株式会社 オペレーション本部 インフラストラクチャーサービスグループ マネジング・ディレクター 兼コーポレートシチズンシップ推進室 若者の就業力・起業力強化チーム責任者)/西山 恵太氏(株式会社CURIO SCHOOL 代表取締役CEO)
2015年9月19日に第10回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションを開催しました。

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション。第10回のテーマは「創造性溢れる人材が活躍する組織や社会(=エコシステム)を、我々一人一人がどのように創っていくのか」です。今回は本テーマのもと、3名のゲストにお越しいただき、現在の活動における哲学やプロセスをお話いただきました。今回は日本財団CANPANプロジェクトとの共催ということで、日本財団ビル2F大会議室で開催しました。

ゲストプレゼンの後、パネルディスカッションでは、「ゲストの方の家庭環境は?」「多様性を受け入れるために意識してることは?」など、教育と新しい働き方を繋ぐためにゲストが感じていることについてクロストークし、後半のワールドカフェでは「暮らす上で、あなたが大切にしている基準とは?」について参加者同士で対話を行いました(毎回協賛いただいているOFFICE DE YASAIさんからブドウを食べながらの対話に加え、今回は広島県地域力創造課にもご協賛いただき広島から牡蠣せんべいが届けられました)。

ワールドカフェのアウトプットはFacebookページにもまとめましたので、是非そちらもご覧ください。

<イベントページ>
https://www.facebook.com/events/509553339200526/ (Facebookページ)
http://www.kokuchpro.com/event/wdlds010/ (こくちーず)

登壇者紹介

<個人が多様性を発揮する組織を創る>
星野 晃一郎(ほしの こういちろう)氏
株式会社ダンクソフト 代表取締役社長

[プロフィール]
1983年に業務生産性向上のシステム構築ソリューションを展開するデュアルシステム(現ダンクソフト)入社。86年に代表取締役社長に就任、「時間は人生のために」「Love your life, love your time」等の理念のもと、仕事(WORK)とライフ(LIFE)のバランスではなくインテグレートする働き方・組織づくりを実践。ダンクソフトを含む2社に所属する複業社員が存在するなど、社員のポリバレント(=複数の役割をこなせる能力)を大切にしている。また、徳島県神山町にサテライトオフィスを設置し、ペーパーレス化やクラウド化を通じ「場所にとらわれない働き方」を実現している。2010年に「東京都ワークライフバランス認定企業」、2014年「経済産業省ダイバーシティ企業100選」に選出。
・独自のITサービスで顧客の豊かな人生づくりを演出(経済界)
http://net.keizaikai.co.jp/archives/business_trend/11107
・2つの会社に所属する「複業」という働き方(My Desk & Team)
http://mydeskteam.com/casefile/1295/

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<組織やセクターの枠を越え、価値を創造する>

市川 博久(いちかわ ひろひさ)氏
アクセンチュア株式会社
オペレーション本部 インフラストラクチャーサービスグループ マネジング・ディレクター
兼コーポレートシチズンシップ推進室 若者の就業力・起業力強化チーム責任者

[プロフィール] 
1997年アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)入社、一貫して大手企業の基幹系システム導入プロジェクト及びコンサルティングに従事。2007年に新規事業のインフラストラクチャ・アウトソーシング部門を立上げ責任者に就任、数年でアクセンチュアの主要事業の一つとして成長させる。2010年より同社が全世界で取り組むCSR活動「コーポレート・シチズンシップ」の中核テーマ「Skills to Succeed」のもと、「若者の就業力・起業力強化チーム」責任者としてプロボノ活動にも従事。現在は組織の枠を越え、複数NPOと共に地域の社会課題解決に向けた協働事業を推進している。2014年経済産業省第4回キャリア教育アワード優秀賞受賞。
・若者が希望を抱く社会に向けて、アクセンチュアが本気で取り組むプロボノ(オルタナS)
http://alternas.jp/work/challengers/31510
・「自ら立ち上げた事業部と企業市民活動、どちらも本気で」社長から社員に受け継がれる“アクセンチュアらしさ”とは? (日経BPnet)
http://special.nikkeibp.co.jp/ts/article/ad0g/170423/

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<創造性溢れる人材を育み、社会と繋げる>
西山 恵太(にしやま けいた)氏
株式会社CURIO SCHOOL 代表取締役CEO

[プロフィール] 
子どもたちの知的好奇心を刺激しながら創造力を育む、プロジェクト学習型アフタースクール“CURIO SCHOOL(キュリオスクール)” 代表取締役CEO。
京都大学大学院在学中にスタンフォード大学ME310プロジェクト(デザイン思考を活用した製品開発プロジェクト)に参画。2011年に野村総合研究所に入社し、経営コンサルタントとして新規事業開発支援に従事する傍ら、課外活動として、2012年より子ども向けにデザイン思考をベースとしたワークショップを企画・実施。2014年には広尾学園の特別講座(「社会を変えるためのアイデアを生み出すデザイン思考講座」)の講師を務める。2015年1月に同社を退社しCURIO SCHOOLを創業。同年より品川女子学院のデザイン思考講座のカリキュラム策定やファシリテーターとしても活動中。
・新しい教室への挑戦(festivo)
http://festivo.org/supporter/4333
・“デザイン思考”を当たり前の習い事に! モノコトシンキング西山恵太さんに聞く「子どもの創造力の伸ばし方」(greenz.jp)
http://greenz.jp/2015/01/13/design_thinking/

イベントの様子(togetterまとめ/メディア掲載)

■当日の様子まとめ[公式](加藤たけしさん作成)
http://togetter.com/li/875595

■メディア掲載(My Desk and Team 参加レポート)
http://mydeskteam.com/editors-note/1754/

イベントの様子(写真レポート)

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【イベントレポート】第9回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション

ゲスト:田原研児氏(スマイルズ 経営企画本部 本部長 兼 人事総務部 部長 兼 ベンチャー推進室)/幸田泰尚氏(Code for Setagaya 代表

2015年5月18日に第9回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションを開催しました。

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」や「組織のあり方」を双方の視点から考える本セッション。今回で9回目です。法政大学経営大学院に会場協力いただき、平日の夜にもかかわらず約100名の参加者にお集まりいただきました。

今回、企業側ゲストのスマイルズ田原研児氏には、「個人をエンパワーメントしながら新しい価値を生み出す組織づくりやその哲学」を、また個人側ゲストのCode for Setagaya幸田泰尚氏には、「企業に所属しながら外部組織の代表として価値創造を推進するプロセスやその背景」をお話いただきました。自身のWILL(=やりたいことや興味)をもとに組織内部または外部、その両方を繋ぎながら想いをカタチにしていくゲスト2人の行動力に、参加者から多くの質問や意見が集まりました。
後半のワールドカフェでは「あなたにとっての理想の働き方とは?(=あなたのやりたいことは?)」「そのやりたいことをいかにして実現していくのか?」について参加者同士で対話を行いました(協賛いただいたOFFICE DE YASAIさんのお野菜と、HURUNAさんのお茶をいただきながら、リラックスした雰囲気の中で活発な対話がすすみました)。 ワールドカフェのアウトプットはFacebookページにもまとめましたので、是非そちらもご覧ください。

<イベントページ>
https://www.facebook.com/events/798825756874748/ (facebookページ)
http://kokucheese.com/event/index/286011/ (こくちーず)

登壇者紹介

<企業側ゲスト>
田原 研児(たはら けんじ)氏: 
株式会社スマイルズ 経営企画本部 本部長 兼 人事総務部 部長 兼 ベンチャー推進室

[プロフィール] 
1995年大学卒業後、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社へ入社。事業戦略室、人事部門の責任者等を歴任。その後、音楽プロデューサー小林武史氏が代表理事を務める一般社団法人APバンクにて、社会事業の立上げや店舗事業責任者を経験。また戦略PRコンサルティング会社であるビルコム株式会社や、グリー株式会社での人事部門の要職を経て、2014年に1月に株式会社スマイルズへ参画。スマイルズでは「3年間で新しい会社を50社つくる」という旗を掲げ「兼業推進」「全員社長会議」を実施するなど、新しい組織づくりを推進している。 
・スマイルズ:http://www.smiles.co.jp/ 
・出戻りOKの社内制度はアリかナシか?(NewsPicks):https://newspicks.com/news/692421/ 

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<個人側ゲスト>
幸田 泰尚(こうだ やすたか)氏: 
Code For Setagaya 代表 /東京大学大学院都市工学科 在籍

[プロフィール]
大学卒業後、商業施設プロデュース会社にて設計職を経た後、大手情報サービス企業に転職。ディレクターとしてシティプロモーションの領域で都市のマーケティングに従事。また企業勤務する傍ら自らが住む世田谷で2つのNPO団体を立ち上げる。空き家オーナーと地域の活動家のマッチングを図る「空き家研究会」を主催する一方、街の課題をテクノロジーを使って解決する「Code for Setagaya」を立ち上げ代表として活動中。昨年より、東京大学大学院(都市工学研究科都市持続再生学専攻)に社会人学生として在籍し、ビジネス(企業)とソーシャル(NPO)とアカデミック(大学)の3つのセクターを跨ぎながらCivicTechによる価値創造のためのソリューションを試みている。1980年生まれ、一児の父。
・Code For Setagaya: http://codeforsetagaya.github.io/
・CivicTechForum2015: http://wired.jp/special/ctf2015/

イベントの様子(togetterまとめ)

■当日の様子まとめ[公式](加藤たけしさん作成)
http://togetter.com/li/823265

■My Desk and Team 掲載記事(2本立て)

http://mydeskteam.com/editors-note/1435/
http://mydeskteam.com/editors-note/1445/

イベントの様子(写真レポート)

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【イベントレポート】第8回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション:[特別編]地方と都市を繋ぐ働き方vol.2

ゲスト:山田敏夫氏(Factelier CEO)/堀江賢司氏(堀江織物 取締役マーケティング部長)/加藤遼氏(パソナ Dotank本部コンサルティング担当マネージャー )

2015年2月7日に第8回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションの特別編「地方と都市を繋ぐ働き方vol.2」を開催しました。

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション。第8回、特別編のテーマは「地方と都市を繋ぐ働き方vol.2」です。中小機構さんのご協力で東京駅から徒歩すぐのTip*sというステキな会場で開催しました。
イベントでは「場所にとらわれない働き方」「地域や人を繋ぎながらビジネスを創造していく働き方」を実践されているゲスト3名にお越しいただき、「様々な枠を超え、人を巻き込みビジネスを創造するための哲学やプロセス」についてお話いただきました。その後のパネルディスカッションでは、「地方」と「都市」の双方の視点からみた「課題と兆し」や「互いが提供できる価値」についてクロストークし、後半のワールドカフェでは「いかにして地方と都市を繋ぐのか?」について参加者同士で対話を行いました(今回もいつもご協力いただいているOFFICE DE YASAIさんの野菜を食べながらの対話です)。ワールドカフェのアウトプットはFacebookページにもまとめましたので、是非そちらもご覧ください。

<イベントページ>
https://www.facebook.com/events/778512152222259 (Facebookページ)
http://kokucheese.com/event/index/251191/ (こくちーず)

登壇者紹介

<全国の工場と消費者を事業で繋ぐ>
山田 敏夫(やまだ としお)氏: 
ライフスタイルアクセント株式会社 代表取締役社長/Factelier CEO 

[プロフィール] 
1982年、熊本市内の1917年創業の婦人服店の次男として生まれる。大学在学中、フランスへ留学しグッチ・パリ店に勤務し、一流のものづくりを学ぶ。2012年1月「日本の工場から世界一流ブランドを創る」をミッションに、ジャパンブランドの直販サービス「Factelier(ファクトリエ)」を展開するライフスタイルアクセント株式会社を設立。工場に適切な利益をもたらしながら、消費者には従来の約1/3の価格で商品を届けることで、日本全国の想いと技術をもつ工場と消費者を繋いでいる。現在Factelierの活動は「ガイアの夜明け」など、様々なメディアで取り上げられ注目を集めている。 
・Factelier:http://factelier.com/ 
・メイドインジャパンブランドに徹底的にこだわれ(キミハツ): 
http://kimihatsu.com/ism/0017.html 

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<東京と愛知を場所にとらわれない働き方で繋ぐ>
堀江 賢司(ほりえ けんじ)氏: 
堀江織物株式会社 取締役マーケティング部長/東京オフィス 営業統括部長 
HappyPrinters 代表 

[プロフィール] 
1977年愛知県にて、のぼりや横断幕の印刷・製造を手掛ける堀江織物株式会社の3代目として生まれる。東京での大学生活の後、広告代理店での東京勤務を経て、2010年堀江織物へ入社。愛知には戻らず、東京オフィスを自ら立上げ、クラウドサービスを利用しオフィスに縛られない営業方法を駆使する「東京ノマド営業所長」として活動。2013年、原宿に「世界一ワクワクする印刷工場」をテーマとした店舗型のデジタルプリントショップ「HappyPrinter」をオープンし、代表に就任。またEvernoteアンバサダーやScanSnap、CamiAppアンバサダーに選出されるなど、クラウドを活用した仕事術・営業術に関する執筆多数。新しい価値を創造しながら、愛知と東京を繋いでいる。 
・堀江織物株式会社: http://www.horieorimono.co.jp/ 
・HappyPrinter: http://www.happyprinters.jp/ 
・個人BLOG:東京ノマド営業所 http://kenji904.com/ 

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<地方自治体と都市のビジネスパーソンを繋ぐ>
加藤 遼(かとう りょう)氏: 
株式会社パソナ Dotank本部 コンサルティング担当マネージャー 
株式会社地方創生 取締役

[プロフィール] 
パソナにて、大企業から中小・ベンチャー企業まで様々な業界の採用・人材育成を担当。現在は、グループ戦略・事業企画部門にて、主に政府や地方自治体の、雇用政策・産業振興政策の企画・立上げに従事。「行政×企業×NPO」の連携による地域人材育成や産業振興、中小企業ASEAN展開支援等に携わる。2014年に「地方各地の魅力を発見し、伝え、“仕事”を結びつける」をミッションにした㈱地方創生の取締役就任(兼務)。またプロボノ活動として、NPOに対するマーケティング支援や、被災地の雇用創出プロジェクトへの参加など、本業と本業外の関係性を深めながら、会社の枠を超えて活動中。 
・株式会社地方創生:http://www.chihousousei.jp/ 
・4枚の名刺を使い分け新事業を創造(日経Bis): 
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20141001/418080/ 

イベントの様子(togetterまとめ/ブログ)

■当日の様子まとめ[公式](加藤たけしさん作成)
http://togetter.com/li/779841

■堀江賢司さん(ゲスト)のブログ
http://kenji904.com/2015/02/08/event/

■@147cm_girlさん(参加者)のブログ
http://147blog.com/event/31/

■岡本克彦さん(参加者)のブログ/togetterまとめ
http://katuhiko0821.hatenablog.com/entry/2015/02/07/234349
http://togetter.com/li/783939

Written by 石川貴志 Photo by 田邊健史

【イベントレポート】第7回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション:[特別編]地方と都市を繋ぐ働き方vol.1

ゲスト:井上智央氏(㈱キャンパスプロジェクト代表)/鷹野秀征氏(新興事業創出機構(JEBDA)理事長

2014年12月1日に第7回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションの特別編「地方と都市を繋ぐ働き方」を新宿センタービル52階大成建設大ホール にて開催しました。

「未来の働き方は、どうなっているんだろうか?」 
「人と組織の関係性は、どう変化しているんだろうか?」 

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション。第7回、特別編のテーマは「地方と都市を繋ぐ働き方」です。「場所にとらわれない働き方」「地域や人を繋ぎながらビジネスを創造していく働き方」「ローカル&グローバルな働き方」を実践されているゲスト2名にお越しいただき、「様々な枠を超え、人を巻き込みビジネスを創造するための哲学やプロセス」についてお話いただき、後半のダイアローグでは、「あなたにとっての理想の働き方とは?」のテーマで対話し、参加者同士の活発な意見交換や、全体への発信が続きました。

<イベントページ>
https://www.facebook.com/events/360340747467584/
http://kokucheese.com/event/index/224230/

登壇者紹介

<広島+都市を繋ぐ>
井上 智央(いのうえ ともお)氏:
株式会社キャンパスプロジェクト 代表
経洗塾 主宰

[プロフィール]

ミネソタ州立大学政治学部を主席で卒業後、現地会計事務所を経て、国内数社のベンチャー企業の取締役、CFO、海外事業・新規事業統括責任者を歴任。2011年より拠点を広島に移し、スイスに本店を置く世界最古の金融機関の一つ、ピクテ銀行の外部後見人として世界各国の事業立ち上げも行う。広島・岡山においては、若手経営者向けの経営塾「経洗塾」を主宰。また地域の企業、行政、ビジネスパーソンを巻き込んだイノベーターのための祭り「イノコレ!」への参画や、1日で5000人を動員した国内最大規模の子供向け野外フェス「キッズミュージックフェスティバル(KMF)」など次々と企画を立上げる。現在は ”せとうちを世界一の情操教育機関に” をビジョンに「Aesthetic Education Village in しまなみ」の立上げを推進中。一児の父。
・経洗塾:http://keisen-institute.weebly.com/
・KMF:https://www.facebook.com/KMF.Fukuyama
・イノコレ!: https://www.facebook.com/InnovationCollection

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<東北+都市を繋ぐ>
鷹野 秀征(たかの ひでゆき)氏:
一般社団法人 新興事業創出機構(JEBDA)理事長
ソーシャルウインドウ株式会社 代表取締役社長
復興庁上席政策調査官(非常勤)

[プロフィール]
名古屋工業大学大学院卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)での勤務を経て、ベンチャー企業、上場企業の経営ボードメンバーを歴任。その後2001年よりNPO・社会起業家支援、企業のCSR支援を開始。オンライン寄付サイト「ガンバNPO(現GiveOne)」立上げやCSR黎明期における企業向け研修を多数手掛ける。2011年震災後、企業CSR、NPO団体のネットワークを構築し新興事業創出機構(JEBDA)を設立、代表理事に就任。現在は、企業に対する新事業創出をテーマにしたソーシャルイントラプレナー研修や、東北から民間主導による社会的事業の創出、成長促進を行う。公益財団法人パブリックリソース財団理事、東北ではNPO法人りあすの森、ガーネットみやぎの理事も務める。一児の父。
・JEBDA:http://www.jebda.com/index.html
・りあすの森:http://www.riasnomori.jp/
・ガーネットみやぎ:http://garnet-m.net/

イベントの様子(togetterまとめ/ブログ)

■当日の様子のまとめ(加藤たけしさん作成)
http://togetter.com/li/752392

■参加者の一人、 岡本克人さんのブログ/togetterまとめ
http://katuhiko0821.hatenablog.com/entry/2014/12/02/011200
http://togetter.com/li/767173

【イベントレポート】第6回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション

ゲスト:斉藤徹氏(㈱ループス・コミュニケーションズ 代表取締役)/杉山彩香氏(川上産業株式会社 常務取締役)

2014年月8月18日に第6回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションを法政大学経営大学院 にて開催しました。

「未来の働き方はどうなっているのだろうか?」
「人と組織の関係性は、どう変化しているのだろうか?」

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション、今回も約100名の方にご参加いただきました。ダイアローグでは、参加者同士の活発な意見交換や、全体への発信が続き、最後までとても濃い時間となりました。

<イベントページ>
https://www.facebook.com/events/480125172131862 (Facebookページ)
http://kokucheese.com/event/index/193949/ (こくちーず)

登壇者紹介

<企業側ゲストスピーカー>
斉藤 徹(さいとう とおる)氏:
株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役

[プロフィール]
1985年慶應義塾大学卒業後、日本IBM入社。1991年にソフトウェア開発のフレックスファームを創業、2004年全株式を売却。2005年ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を展開する。「BEソーシャル!」「ソーシャルシフト」など著書多数。講演は年100回を超え、全国で透明な時代にあるべき企業像を説いている。
ループス・コミュニケーションズが目指す未来の姿は「好きなことに熱中できる、超スペシャリストが集まる理想郷」。「働く場所を自分で選べる、業務ルールは社員の総意で決める、営業利益の25%は全社員均等にボーナスとして還元する」など、ユニークな社風や制度を構築している。また、社員のセルフブランディングを徹底的に支援するなど、「社員の幸せが顧客貢献につながり、結果として株主にも伝わる」というインサイドアウトの経営を心がけている。
・ループス・コミュニケーションズ:http://looops.net/
・連載「組織の透明力」:http://japan.zdnet.com/cio/sp_13orgtransparency/
・連載「IBM Global CxO Studyを読み解く」:
http://japan.zdnet.com/cio/sp_14globalcxostudy/

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<個人側ゲストスピーカー>
杉山 彩香(すぎやま あやか)氏:
川上産業株式会社 常務取締役
プチプチ文化研究所 所長

[プロフィール]
1977年生まれ。大学卒業後、一年間Web制作の仕事をしながら海外を旅する。1999年、川上産業入社。誰もが一度はつぶしたことのある「プチプチ」を脇役から主役に変えた女性。2001年、社内新規事業として自らプチプチ文化研究所を設立し所長に就任。その後、2005年プチプチの歌を歌うバンド「プチメタル」を結成、ボーカルを担当。また2006年にプチプチオフィシャルブック執筆・発刊し、2007年にはバンダイと共同開発した「∞(むげん)プチプチ」を販売し大ヒットさせるなど、その多彩な活動事例には枚挙に暇がない。2008年「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー」受賞。同年に取締役に就任。
また本業の傍ら「音楽でアジアをひとつに~one asia~」をコンセプトに、日本・中国・ASEANエリアでフレンドシップコンサートイベント制作やMC、最近では若手ミュージシャンの育成をしている。
・川上産業株式会社:http://www.putiputi.co.jp
・プチプチ文化研究所:http://www.putiputi.co.jp/putilabo/
・one asia:http://oneasia.jp/

【イベントレポート】第5回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション

ゲスト:川島高之氏(三井物産ロジスティク・パートナーズ㈱代表取締役社長)/山口高弘氏(㈱野村総合研究所 ビジネス・イノベーション室長)

2014年月5月26日に第5回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションを日本財団 にて開催しました。

「未来の働き方はどうなっているのだろうか?」
「人と組織の関係性は、どう変化しているのだろうか?」

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お呼びし、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション、今回も約130名の方にご参加いただきました。ダイアローグでは、参加者同士の活発な意見交換や、全体への発信が続き、最後までとても濃い時間となりました。

登壇者紹介

<企業側ゲストスピーカー>
川島 高之(かわしま たかゆき)氏:
三井物産ロジスティク・パートナーズ株式会社 代表取締役社長
NPO法人コヂカラ・ニッポン 代表
NPO法人ファザーリング・ジャパン 理事


[プロフィール]
1987年三井物産入社。主に鋼鉄、金融部門の要職を歴任。2002年、新規事業として不動産投資に特化した資産運用会社を設立し自ら代表取締役に就任。経営トップとして社員のワークライフバランスに力を入れる一方で自身も実践。多忙な仕事をこなす一方、私生活では子どもが通う小、中学校のPTA会長・副会長を計5年間務め、地域の草野球チームの監督も務める。2012年5月「子どもの力を借りて企業や地域を活性化させ、子どもには実社会を通じて成長してもらう」ことを目的にNPOコヂカラ・ニッポンを立上げ代表理事に就任。またNPOファザーリング・ジャパンの理事も務め、「イクボス(イクメン上司)プロジェクト」のロールモデル1号として講演活動も精力的に行っている。 文部科学省 「放課後等の教育支援の在り方」委員。

・三井物産ロジスティク・パートナーズ株式会社:http://www.m-lp.net/
・NPO法人コヂカラ・ニッポン:http://kodikara.org/
・NPO法人ファザーリング・ジャパン:http://fathering.jp/
・子育てと仕事の両立選んだ商社マン(朝日新聞):http://www.asahi.com/and_M/living/TKY201308280235.html 

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<個人側ゲストスピーカー>
山口 高弘(やまぐち たかひろ)氏:
株式会社野村総合研究所 ビジネス・イノベーション室長 上級コンサルタント
GOB-LAB(ジーオービーラボ) Director


[プロフィール]
1977年生まれ。元プロボクサー、19歳で不動産会社を起業、3年後に売却し大学へ。同志社大学大学院卒業後、野村総合研究所入社。主にイノベーション創出をテーマに新規事業開発支援を展開。現在、本業の傍ら自らスタートアップ企業を経営。また本業外の活動としてGOB-Lab(ジーオービーラボ)にて主に若い世代がイノベーションに挑戦するためのマインドセット創り、事業化を進めるためのワークショップ、キャンプ、講演等を実施している。7日間の合宿形式で社会課題へのアイデアを形にする「日本を創り継ぐプロジェクト」のアドバイザーも担っており、ビジネスセクター、ソーシャルセクターを問わず、組織の枠を超えイノベーション創出を行っている。
内閣府「若者雇用戦略推進協議会」委員、産業革新機構「イノベーションデザインラボ」委員。主な著書:「2015年のサービス産業」(東洋経済新報社)、「壁を超える技術」(共著・日経BP出版センター)。

・株式会社野村総合研究所:http://www.nri.com/jp/index.html
・GOB-Lab:http://www.gob-lab.com/
・日本を創り継ぐプロジェクト:http://tsukutsugu.net/

【イベントレポート】第4回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッション

ゲスト:浅野和之氏(㈱リクルートキャリア執行役員コーポレート戦略統括部長)/高田佳岳氏(一般社団法人LIGHT UP NIPPON 代表)  も濃い時間となりました。

2014年3月17日に第4回「働き方と組織の未来」ダイアローグセッションを日本橋三井タワー11F harappaニホンバシ にて開催しました。

「未来の働き方はどうなっているのだろうか?」

「人と組織の関係性は、どう変化しているのだろうか?」

毎回、新しい働き方を推進・実践する「企業」と「個人」からゲストスピーカーを各1名お越しいただき、未来の「働き方」を双方の視点から考える本セッション、前回までの開催に引き続き、2度の定員増を経て、今回も約130名の方にご参加いただきました。ダイアローグでは、参加者同士の活発な意見交換や、全体への発信が続き、最後までとても濃い時間となりました。

(ダイアローグセッションの様子)

登壇者紹介

<企業側ゲストスピーカー>
浅野 和之(あさの かずゆき)氏:
株式会社リクルートキャリア 執行役員 コーポレート戦略統括部長


[プロフィール]
1993年リクルート人材センター入社。主に中途採用部門の要職を歴任。営業、企画としてMVP等受賞多数。その後リクルートエージェントにて新規事業部門長、執行役員人事部長など経て2012年より現職。リクルートグループは2012年に事業会社を再編。リクルートキャリアは、旧リクルートHRカンパニーと旧リクルートエージェントが統合し発足。現在は「人は仕事の場を通じて成長する、人の可能性を信じる」というコンセプトのもと、様々な人事制度や運用を実施し、起業家を多く輩出するリクルートの企業文化を構築している。
・株式会社リクルートキャリア: https://www.recruitcareer.co.jp/

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<個人側ゲストスピーカー>
高田 佳岳(たかだ よしたけ)氏:
一般社団法人LIGHT UP NIPPON 代表
全国のたべごろの食材があつまるメニューのないご飯屋さん「月々」 店主


[プロフィール]
1977生まれ 東京水産大学、東京大学大学院海洋研究所卒業。在学中、岩手県大槌町の研究センターに所属。スキューバダイビングのインストラクターを経て2005年博報堂入社。東日本大震災を受け、2011年に「東北を、日本を、花火で元気に」をスローガンに、東北被災地10ヶ所において、地震で亡くなった方々の鎮魂のために一斉に花火を打ち上げるLIGHT UP NIPPONを立ち上げ、6千万円以上の寄付金・協賛金を集める。2013年に博報堂を退社。東北の旬の海産物を提供する飲食店「月々」を東京赤坂に開業し店主となる。LIGHT UP NIPPONの取組は現在、映画化、書籍化されている。
・LIGHT UP NIPPON: http://lightupnippon.jp/
・月々: http://tsukiduki.jp/

人事の視点はあくまで外。社会の中での自分たちの存在を考える。(浅野氏)

1人目は企業側ゲストスピーカーの浅野和之さん。所属する組織、リクルートキャリアのビジョンは「ひとりでも多くの人たちが『働く喜び』を膨らませ、『働く喜び』の輪が、新たな活力を生み出している社会を創りたい」を掲げている。組織のビジョン・ミッションを実現していくために、大切にしていることや、人事制度についてお話いただいた。
(リクルートキャリアのビジョン・ミッション)

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ビジョン・ミッションを実現していくために人事をどう考えるのか。それをご紹介する上で我々が大切にしている5つのことをまずお話します。

1つ目は、社内ではなく、社会で通用するスキルとかスタンスを身に着けているかどうか。特に人事は組織の内側に意識が向かいがちなんですが、起点とか基準の視点は、あくまで「外」なんだと。事業の起点も当然ながら外に置き、社会に向かって何が出来るかを考えるようにしています。この考えは、社会の中で自分の存在を考えるという意味合いで、一番上においています。

2つ目は、当たり前のことですが、期待や役割に応じて求めるものを明確にし、その成果に報いるということです。この期待・役割というのはたとえば、それぞれの雇用形態において、求めるものを明確にし、そこに対して成果が出たら、きちんと報いることであり、そこに対して全員がこだわるという考え方です。

3つ目は、一人一人の可能性を信じてその成長の機会を会社が提供していくということです。成長の方向性は、人によって色々あっていいと思っています。ただ、その可能性を信じて、自ら主体的に自立的に動き、成長していけるように、会社としては機会やステージを提供しますという考え方です。

4つ目も特徴的だと思っていますが、働く一人一人が自分のキャリア形成と真摯に向き合っていける環境である、ということです。会社があなたのキャリアを作ってくれるとか、会社にいれば自分は成長できるとか、会社が何かをしてくれるという発想は捨てて欲しいと。あくまでも自分自身が自らの責任でキャリアを作っていくという考え方です。

それから、5つ目。趣旨がここだけ違うのですが、いい時も悪い時もみんなで分かち合うという姿勢です。業績が良い時も悪い時も、社員同士が協働し、信頼し、高め合うという関係性を持つことが、新しいビジネスやサービスが生まれてくるベースなんだという考え方をこう表現しています。


(リクルートキャリアが人事制度を通じて大切にしたい5つのこと)

先がみえない中でも自分のやりたいことを起点に一歩踏み出す、それが組織の活力を生む(浅野氏)

組織風土を創るために、我々が取り組んでいることを紹介していきます。

まず成長を支援する制度ですが、僕らは必ず真ん中に「人」を置いています(※下図参照)。社内では“CDC”と呼んでいますが「キャリアディベロップメントサイクル」の略です。これにどこまでこだわれるか、が我々人事にとってめちゃくちゃ重要だということをいつも言っています。仕事の経験を通して学んで成長する。あくまで「仕事の場が、成長の場である」というのが、考え方の真ん中にあり、そのうえで「一人一人が中長期的にどうなりたいのか」「キャリアはどう積んでいきたいのか」ということを上長とも共有します。今の自分の数字や、仕事における課題を設定し、理解した上で、ありたい姿に対する実現プランを決め、それを摺合せわせます。そして実行後に、「設定したプランはどうだったのか」「次への課題はどうだったのか」ということを振り返り、もう一回そもそもどうありたいのか、ということに戻る。それをグルグル繰り返すことを“CDC”と言っています。そんなの当たり前ではないかと言われるかもしれませんが、ここにどれだけ時間と人をかけて、やるかというのが、我々としては、こだわりどころだと思っています。

自分自身でキャリアを真摯にとらえ、考えて、先が見えない中でも、自分のやりたいことを起点に一歩踏み出していく、それにこだわることが活力を生み、我々の目指したいビジョンや働く喜びに繋がっていくということを信じてやっていく会社にしていきたいと伝えています。

また、僕らは人材開発委員会と言って、評価ではなく育成をテーマに、上長同士が集まって「メンバーが能力開発していくテーマは何か?」「今の仕事が何に繋がるのか?」「どうすれば、どの能力が伸びていき、本人のwillが実現していくのか?」ということを、配置とかミッションも含めて話し合っています。本人と上長だけではなく、それを第三者を含めた人たちが複眼で会話をするということが意味あると。成長していってもらう、あるいは育成していくというためには、こういう場が大切なんだということで、人材開発委員会を行っています。

 
(CDC:キャリアデベロップメントサイクル)

次に、多様な働き方を支援する制度についてです。基本的には育児・介護にフォーカスしていますが、僕らのコンセプトは「活躍支援」です。両立するための制度を整えますという考え方は、全然ありません。もちろん、制度は重要ですが、それはステップの一つであり、僕らのゴールは活躍支援なので、その人たちが活躍できる場をちゃんと提供するという「機会提供」という考え方に基づいています。

この他、風土醸成と言う意味でゴールインボーナス=GIB(ギブ)という制度があります。リクルートが創設した時からずっと続いている制度でして、組織としてお互いを信頼し刺激し合う関係を備える土壌を作るためのものです。簡単に言うと組織の達成状況に応じて、インセンティブ(お金)が払われる制度です。組織目標が達成できれば、組織の人たち全員にインセンティブとしてお金がでるのですが、特徴的なのは「獲得したインセンティブは必ず、会社の中で4人以上一組でどこか旅行に行きなさい、そうじゃないと半額にします(笑)」というものでして、組織でのコミュニケーションを活性化させるためにGIBを使っています。その他の制度でいうと、アニバーサリー休暇、リフレッシュ休暇。リフレッシュ休暇は3年に一度与えられますが、そのたびにお金が20万出ます。またアニバーサリー休暇は、1年に1回与えられますが、5万円支給され、かつ有休も消化するという考え方なんです。有休消化促進でもありますが、実は有休を取得させることで「お互い様」みたいなコミュニケーションに繋がっていくかと思っています。

たとえば、ある人が4、5日間お休みをして、その間誰かがその仕事をサポートします。そのサポートした人も別の機会にアニバーサリー休暇をとるわけですね。そういった意味での、お互い様と言うのもありますし、サポートすることで仕事の中身が分かってしまうんですね。「こいつ、こんな仕事の仕方をしているのか」とか「この人この辺がやっぱすごいんだな」とかが見えてくるんです。それがいいという意味も含めて3、4年は続いている制度です。

最後に、なんでここまでこだわってやっているか。やはり僕らは人が中心にあり、出発点であると。CDCサイクルに、こだわっていくということについては、時間とコストがかかっても、敢えてやる。そのバランスの中で僕らは選択していくということが特徴かなと思います。


(感想シェアタイム)

Q&Aタイムでは、

「社会の情勢によって人事制度を適応させていくというニュアンスの話が冒頭あったと思うんですね。恐らく人材開発委員会が中心となって情勢を見ながら考えていくと思うんですけど、それは具体的にはどようのなプロセスなのか?

「インセンティブによって実際どのような変化が起こったか?」

「人材開発委員会で具体的にでるマネージャーの方の悩みはどのようなものがありますか?」

「会社としてのCDCに対するこだわりは理解できたのですが、時間とコストについて、最終的にどう兼ね合いとつけているのでしょうか?」

など、多くの感想や質問がでました。

浅野さんからは

「人の「will」を引き出していくプロセスは実は結構難しいです。具体的な仕事を伝えたり、与えるのも簡単ですが、では、本人は何をやりたいのかや、3年後5年後にどうなっていきたいかを引き出していく作業は、今のやってる仕事とは全く関係ないことまで含めて会話をすることになるので、自分の色々な思いを一旦横に置かないとできない。なので結構難しくて、僕らも簡単にできると思ってませんので、トレーニングだったり、スキルレベルを上げていかないといけないなあというのはすごく思ってます。」

「組織なので、必ず全員の言うことが100%実現するっていうことは、難しいと思ってますが、実現に近づくための環境や機会をできるだけ作るようにしています。」

「制度や運用については、完全に出来上がってると仰って頂きましたけど、全くできてると思ってなくて、まだまだ色々なところにチャレンジをしてる最中だとむしろ理解してるので、そこの中でのマイナーチェンジっていうのをしていかないといけないなあという事は感じてます。」

「大事なことはやっぱり評価だと思います。アウトプットが減ってる人に同じお給料をあげ続けることがまず間違いで、アウトプットが減った場合には、評価の摺合せが一番大事なことだと思います。評価とセットにするってことを必ずやっておけば、そんなに問題にはならないと思っています。今のところ問題を感じていません。」

などのお話をいただきました。


(質問に答える浅野さん)

「3.11後、東京湾の花火大会が中止に。「じゃあ、その花火僕に全部ください」(高田氏)

2人目は個人側ゲストスピーカーの高田さん。

3.11の東日本大震災後、2011年に「東北を、日本を、花火で元気に」をスローガンに、東北被災地において、地震で亡くなった方々の鎮魂のために一斉に花火を打ち上げるLIGHT UP NIPPONを立ち上げ、わずか3か月間で、7千万円以上の寄付金・協賛金を集めたという。組織に属しながら活動を進める上での葛藤や悩みを抱えつつ、2013年に博報堂を退社されました。現在は、東北の旬の海産物を提供する飲食店「月々」を東京赤坂に開業し店主でもあります。そんな高田さんの組織にいるからこそできる事、出来ない事などご自身の体験をお話していただきました。

==========================


(活動の紹介をする高田さん)

僕は、ずっと海が好きで東京水産大学に進学しました。卒業後1年間、自分探しの旅をし、サイパンでダイビングのインストラクターとして1年間働きました。働きながら、未来について考えてみると海のことをまだ勉強し足りない気になり、研究者になると面白いかもしれないと思ったんですね。そこで大学院に進むことを決め、東京大学大学院の海洋研究所で研究を行いました。ただ、このような特殊な研究所も、就職活動の時期はやってきます。海のことしか知らずに育ってしまったので、海洋とか水産とか食品関係に絶対就職しないと決めてました。なぜなら水産系には、簡単に入れたりするので、敢えて除外し、自分が全くやったことのないジャンルに飛び込もうと。あと同じ時間使うのであれば、お金を多くもらえる仕事しようと。いろいろと就職活動を行った結果、博報堂に入社しました。

入社後数年が経ち、2011年3月に東日本大震災が起こりました。丁度クライアント先にいて「この地震なんなんだ一体?」と想いテレビを見せてもらって初めて状況がわかりました。

かなり被害が大きかった大槌町は、僕が大学院の時、学生生活を送っていた場所でした。様子をみてるとすごく心配になってしまって、もうどうすればいいのかわかんないんですよね。

そして「自分は広告代理店の人間として何ができるんだろう」と考えました。体は元気ですし、体力にも少し自信があったので瓦礫撤去だとか、炊き出しをやろうとか、物資を運んで行こうとか、いろんなこと考えました。ただ考え続ける中で、ふと広告会社に所属している自分にしかできないことを考えようと。広告会社だとやはり、エンターテイメント的なことがイメージがつきやすかったんですよね。そんな時に、東京湾の花火大会が中止になります、という話があり、「あ、じゃあその花火、僕に全部下さい。これを東北に持って行って、寂しい顔ばかりで、全然楽しみの欠片もないところに、みんなに笑ってもらえるものをコンテンツとして持っていきたいです」と伝えました。とにかく明るくしたいなと思ったのです。

そして、僕は「LIGHT UP NIPPON」の企画を思いつき、企画書を作り「東京湾の花火大会を運営している花火業者さんともうお話ができて協力してくれるって言ってます。だからこの為に会社を挙げて協賛金を集めてこの花火を上げませんか?」と会社の偉い人に伝えたのです。

その人からの帰ってきた言葉は「それはカネになるのか?」です。

「それはカネになるのか?」と言ってる彼もどうかと僕は思ってしまったのですが、僕は「いや、カネにはなるかなんないかわかんないですけど。多分ならないんじゃないですかね」という話をしたら「だったら会社でやる意味はない」って言われたんですよね。それを聞いた時に「あ、確かにな」と僕自身も思いました。

会社はまあそうだよな、利益が上がらないことはロスにしかなんないから、そっか、と。

「じゃあ僕これ個人でやりたいんですけどいいですかね」と伝えたら、その役員の方も職務規定とか全然見ていなくて、僕も全く見てなかったんですけど(笑)、「おお、いいんじゃねえか。個人で頑張ってみろ。おまえのやれるとこ見せてみろ」と返事が返ってきました。

しかし、本当は職務規定違反なんですね。広告会社の人間は、広告業をやっちゃいけないのです。

そのお金を協賛企業に回ってお金集めてきますって自分で言って、自分で企画書作って、自分で協賛企業回りました。会社の名刺は一切出さずに「あの、すいません。震災復興支援で東北にエンターテイメントで協力したいと思ってます」というテレアポをひたすらやっていました。

そして、気がつけばなんだかんだで花火が上がりました。1年目、8月11日に10か所で2万発の花火を上げました。金額でいうと7千万集まったのですが、これはもう奇跡です。こんなのはもう多分二度と出来ないと思います

最終的に何が起こったのかというと、結局会社としては何もできないという結論になったのです。個人のやりたいことと会社のやりたいこと。会社として被災地にあの時、2011年に何かをするっていうことの恐怖というかリスクを考えたらうちの会社だったら絶対やらないですよね。花火って一個倒れて失敗したら大変なことになりますし、未だに僕も同じですけどほんとに一個事故があったら何やっててもなんも意味もなくてですね、大きなマイナスにはなってしまいます。ですから会社がこの選択をしなかったのは僕はすごい正しいなと思います。ただ入社した時に僕が聞いていたこの会社はものを作っていく会社で、社員が次から次へと提案して、それが世の中にとっていいことであればそれは会社は全面的に応援するんだっていうことを僕が1年目からずっと刷り込まれていたので「今ここで広告会社がこういうことをしないで何するんですか?」って本気で思ってしまった2011年でした。

「来年もやってくれるんだよな?」って目をキラキラしながら言うんです。もうこれを言われてしまうと、会社からクビになろうがなんだろうがやらなきゃいけないなと(高田氏)

2年目。僕はもうこれ意地でもやろうと思いましたね。なんで意地でもやろうと思ったかというと、もう現地の人たちが「来年もやってくれるんだよな?」って目をキラキラしながら言うんです。もうこれを言われてしまうと、会社からクビになろうがなんだろうがやらなきゃいけないなと思ってとりあえずやりました。そして、やっていくと会場が13箇所になったのです。うちでも上げてくれ、うちでも上げてくれという話があって増えましたが、花火の数は減ります。金額が減ったのです。4800万円です。でも、現地に来た人たちは倍になりました。認知度が上がり、人が増えたのです。

でも、僕は全然博報堂嫌いじゃないですよ。ほんと振り返ったら博報堂にいなかったらこんなこと一切できないですからね。だから博報堂のことも大好きだし、あそこでやってた仕事も大好きです。ルールを守ってないのは僕だったので、それは間違いなく僕が悪いんですが、もうちょっと僕は、夢のある会社だと思ってた分、それを一番語ってた役員の方の考えが、僕にはちょっとショックでした。

そして、3回目は同じく、4600万円集まりました。会場は14箇所となりました。

会社が今ようやく3年経って、東北のプロジェクトを電通さんに遅れること2年。やっと本気で東北のことやり始めました。そうなってくると、僕が出来たことはまだまだ沢山あったのです。ただ、メディア担当部署をやっていた僕は、そのどこに立てるわけでもないんですけども。でも、もっと早くもっと簡単にできることもあったし、僕を使ってくれれば、今、彼らがやっているプレゼンの半分くらいもっといいところにいけたのにっていうのがすごい分かることばかりなんです。なんかそれ見てたら余計残念になってしまい、寂しくなったりもしたのですが、今、会社に僕が残っていれば本当に会社とこのLIGHT UP NIPPONだけじゃなくてもっと取り組めたことって沢山出てきたと思っています。ただ、僕はそれを放棄してしまったので、今、個人になって、自分ひとりでやっていて何が面白いかというと、なんのしがらみがないので、ホントにもう自由に飛び回って好きにやってます。これはこれで全然悪いことではないのですが、ひとりでできる限界をを既にもう感じてます。会社を辞めてホントに自由になって、なんかなんでもできるなあと思った反面、会社にいてできたことはもっとあったのかなと今は思ってます。

でも、僕は全然後悔はしていなく、今、外にいるから会社の人間にも強く言えることも実はありまして、実際競合プレゼンで東北のアドバイザーみたいなことも言われて、今、博報堂とも仕事をしています。

会社の考えるスピードと、個人の考えるスピードというのが当然個人のほうがたぶん何倍も速いと思います。

それも、会社が教育してくれたからこういう一人で戦える人間になってたんですけど、一人で戦える人間になっちゃってたんで、なんか会社のスピード越えちゃったみたいなところがあって、その結果結局なんか親と別れなきゃいけない、みたいなさびしい結果になってしまったのです。会社がもう少しこう聞き入れてくれる環境とか、会社がもう少しこう一人の、一社員の意見を聞いてくれる環境が、もうちょっと、あの結構極地的な状況の時だけでもいいので、2011年の一瞬でもよかったからもう少し話ができたらおもしろかったのかなと思っています。

明日死んでもおかしくないので、その中で自分のできること、自分のやりたいことをもっともっと真剣に考えてその短い時間の中でやりきっていかなきゃいけないのかな、という風に今僕は思ってます。

ですから、会社にいてできること、会社にいなきゃできないこと、で、会社を辞めなきゃできないこと、辞めなくてもできることっていうのをちゃんともっと選択を冷静にしながらこうやっていけたらよかったのかな、と今思ってます。

(会場から質問する参加者)

3.11がなかったらあるいはもし大槌にいらっしゃらなかったとしたら、高田さんは今どういうキャリアを積んでいらっしゃっるとご自分で思いますか?

大槌に行かなかったら多分東北には行っていないと思います。そもそも論ですが、ただ、海に関わる人間として、海が起こしたことですから、そのやらなきゃいけないという気持ちはあったと思うんですけど、実際にそこで自分の友達が連絡とれなかったりとか、いなくなったりしたかもしれないとか死んじゃったかもっていうことが頭に浮かんだのが一番スタートだったので、大津にいなかったらたぶんあそこにはいなかったのかなと思います。ただ、そもそもじゃあ震災がなかったらですね、なかったら、たぶん僕はなんの疑問ももたない、疑問を持ちながら、なんだよって言いながらメディアの仕事をたぶん今もやっていると思います。

3.11がなかったら、僕はたぶんマストを自分の力の中の6割くらいでマストだけやっつけて、残りのパワーを全部外にいく、向けてるっていう、まあ会社にとっては本当に生産性の悪い社員になっていたと思います。

ダイアローグテーマ: 「あなたにとって理想の働き方は?あなたにとっての理想の職場や組織は、というものはどうなのか?」

       

「みなさんと共有したのは、環境とか一緒に働いている人だとかが結構大事だね。ということと、あとは、本当にやりたいことが決まった時に、そこに自分が持っているもの。たとえば時間であったりとか、お金であったりとか、能力であったりとかっていうのは備わっている場合が多いのだと思います。」 「最後まとまったところとしては、willとcanとmustのバランスっていうのは大事だ。その意識を持って働くことが、自らいきいきしていくことのきっかけになるんじゃないかなっていう話でまとまりました。」

 

活発な対話が行われ、会場は大変に盛り上がりました。 そして、会の最後浅野さん、高田さんから一言ずついただきました。

「組織から出ることが別にダメなことではもちろんない。そういうやりたいことが見つけた人が、自分たちでやりたいことを見つけていくっていうこと自体は日本にとってめちゃくちゃいい事だと僕は思うので、そういう意味でいうと何かに縛られること自体がいい事ではないということも感じました。」(浅野氏)

「本当に一番いい形というのは、自分のやりたいところを会社についてきてもらえるのが一番いいのかなっていうことを、辞めるとすごい感じて、辞めて本当に感じたことですので、なんかそういうところをもっと政治的なのか思いなのか仕組みなのかわからないですけど、そういったところを、会社のリソースっていうのはすごく有益な部分があると思うのでぜひそういったところでも活動していっていただけたらいいなと思っています。また、僕らは毎年花火を向こうしばらく10年20年は、やっていると思うので、花火が上がりそうだぞ、と思ったら思い出してください。(高田氏)